【2025年度】企業成長・経営革新コース 企業成長セミナー「計画策定」を開催いたしました!
2025年9月16日、鹿児島中央ビルディング 8Fにて、企業成長セミナー 企業成長・経営革新コース「計画策定」を開催いたしました。
計画は戦略と戦術の橋渡し 計画策定のプロセスを学ぶ

株式会社Fusic 執行役員経営企画本部長 小田 晃司 氏
金融業界でキャリアを積み、そのノウハウを地元九州に還元したいという想いから株式会社Fusicに参画された小田氏が登壇。
具体的な事業計画はなく、経営者の経験と勘で事業を進めていたという社内に、内部統制や事業計画の重要性を広め、わずか2~3年で上場に導いたご経験から、「やりさえすれば上場できる形になる」と力強く語りました。
小田氏は、セミナーの目標として以下の3点を挙げ、事業計画の重要性と実務的なポイントについて解説しました。
- 事業計画の重要性を理解する
- 事業計画を数値で作る意義を理解する
- 計画策定の実務ポイント
小田氏は、事業計画は「勝つための作戦」であると定義し、ビジネスをスポーツに例え、明確な目標設定、チーム・個人の強み弱みを分析、資源の最適配分、競合分析、リスク対応といった要素が、成功に不可欠であると説明されました。
また、数値で語ることの重要性として、「認識の齟齬を生まない」 ことを強調しました。「これは上場に限らない。感情や熱量だけではなく、具体的な数値に基づいてコミュニケーションをとることで、社内の信頼関係が築かれ、上司と部下の認識の違いを防ぐことができます。」と述べました。
また、計画は「戦略と戦術の橋渡し」の役割を果たすと述べられました。「戦略」は方針に過ぎず、実際に人を動かすためには、具体的な行動となる「戦術」が必要であり、計画はその両者をつなぐ不可欠なツールであると述べました。
セミナーでは、参加者が自身のビジネスモデルに当てはめて考えられるよう、労働集約型ビジネスやSaaSモデルの売上計画立案事例も解説いただき、事業の将来性を具体化していくプロセスをより深く理解することができました。
「計画は一日にしてならず。いつまでも改善し続ける心構えが何より重要です。」と、トライ&エラーで改善していく重要さを語り、セミナーを締め括られました。
事業計画策定を疑似体験 意見交換で自社の課題が浮き彫りに
有限責任監査法人トーマツ角田 望 氏
セミナー後に行われたワークショップでは、セミナーの内容を受けて、参加者が企業成長や経営革新を実現するための戦略策定や計画へ落とし込むためのアクションプラン策定につなげていきます。
角田氏は、「事業計画の策定だけでなく、改善が大事。これが業績管理。業績管理サイクルを月次で繰り返しやっていくことが重要です。」と述べ、事業計画策定にまつわる思考のステップを図式化したものや、戦略文書の例を提示しました。参加者は、計画策定までのプロセスを疑似体験しました。


最後に、「今後成長するために、事業計画の策定から業績管理までをどのように行うべきか?」というテーマをもとに、自社の現状課題と改善策について、グループ内で発表します。参考資料として配布された事業計画に必要なものがわかる「企業成長・経営革新チェックリスト」と自社の現状を照らし合わせながら、課題点を見つけ出します。
そしていよいよ各テーブルごとに自社の課題点を発表する時間に。 情報共有をすることで、自社と他者との違いが浮き彫りになります。活発な意見交換が行われ、参加者は予想もしなかった視点からのアドバイスを受ける場面も見られました。これにより、今後の成長に向けた具体的なアクションプランの策定につながる貴重な機会となりました。